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2018年4月12日

良い子が危ない!

 良い子が危ない!と訴え続けて、もう15年ぐらいになります。

 

 良い子ってどんな子でしょうか?

 

 

 良い子というのは、自分以外の人にとって都合のいい子ではないですか?

 

 どんな人が、いい人、いい子だと感じますか?

 

 自分を受け入れてくれる人、自分を肯定してくれる人、自分を否定しない人、反論しない人、言いなりになってくれる人、怒らない人、感情をあらわにしない人、怒らない人、文句を言わない人、人に迷惑をかけない人、協調性のある人・・・のような人ではないでしょうか?

 

 人は、自分の感情を押し殺し、いい人であろうとします。

 

 こんなことを子どもに言っていませんか?

 

 相談に来られる方からよく聞くことばです。

 

 言うことを聞かない子、だだをこねる子、反抗する子に対して、「私の好きな〇〇ちゃんはどこかな?」

こんなこと言ってませんか?

 

 大人の言うとおりにできる子は好きだけど、そうでないと嫌いな子になってしまう。

 

 本来は、いいところも悪いところも、すべて愛しているよっていうところを、いい子だけ受け入れているのです。

 

 子どもは、悪い自分は嫌われているんだと思い、いい子であろうとします。

 

 そんなことの積み重ねで、自分はダメな子だと思ってしまう子、ずっといい子であろうと無理をしながらいい子を演じ続ける子になるのです。

 

 自分の感情やしたいことを我慢し、自分を殺しながら生きていると、だんだんストレスが許容範囲を超えてしまいます。

 

 そして、叱られたりすることに慣れていません。

 

 常にいい子であろうとがんばってきているので、叱られたり、否定される経験がありません。

 

 ちょっとした一言で、ダムが決壊したかのように、感情があふれ出し、止められなくなり、事件を起こしてしまうことがあります。

 

 あんなにいい子がどうして?ということが多いと思います。

 

 子ども時代に挫折を味わうことなく成長し、働くようになって挫折を味わうと、再起不能になってしまったり、凶悪な犯罪を起こしてしまうケースもあります。

 

 最近は、過保護に育っている子どもが多いです。

 

 親がすべての障害物を取り除いてくれています。

 

 自分で考える必要もなく、親の言うとおりにしていれば、特に問題なく成人できたという人も多いと思います。

 

 親だけでなく、学校教育もそのようになっています。

 

 今は、大学まで守られた環境で学ぶことができます。

 

 最近は、企業にも求められるようになってきましたが、社会に出て初めて自分で考えて動いたり、うまくいかないこともでてきます。

 

 そんなときに、対処しきれないことがでて、ある日突然爆発してしまうということが増えてきています。

 

 ますます殺人事件が増えてくるのではないでしょうか?

 

 

 自分の意見がはっきり言える子の方が、いいと思います。

 

 大人からすると扱いにくい子の方が、伸びる子だと思います。

 

 

 学校だけでなく、会社で部下の教育をしてい方もやりにくいと感じているのではないでしょうか?

 

 授業をしていても、反抗的な子の方が、なんでなんで?と聞いてくるこの方が、伸びしろが大きいです。

 

 いい子教育の限界にきているのではないでしょうか?