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2018年4月13日

完璧でないからおもしろい

 

 

 

 

 

 

 

 もしも、完璧な人間がいるとしたらどうでしょう?

 何でも思うようにできて、非の打ちどころがなかったら。

 

 私は、不器用に生きてきました。

 うまくいかないことも多く、自己否定心ばかりでした。

 自分が自分で嫌になることばかりです。

 今でもそうです。

 でも、そんな自分だからできることがあると気付きました。

 不満足だらけです。

 ないものばかり見ていると、嫌になります。

 仕方ない、人生なんてこんなものだと思ってしまえば楽なのかもしれません。

 妥協できない性格、あきらめの人生を送りたくない、誰かのせいにして生きたくない、そんな思いでやってきて、人はなんでそんなしんどい生き方をするのか?と言います。

 

 あきらめずに思い続けたら、変わることができました。

 嫌いな自分も受け入れることができました。

 

 こんな自分だからこそ、人の悩み、苦しみに寄り添えるのだと思います。

 否定され続けてきたから、否定されることのつらさもわかります。

 そして、人から否定されていると思っていたことが、実は自分が思っていたことだと気付きました。

 

 人からこんなふうに思われたら嫌だなあと思っていることを、人から言われていたのだということ。

 悪く思われたくないと思っていたから、不安、恐怖、心配事を抱えているから、その通りになったのだと気付きました。

 

 不安、恐怖、心配事を吐き出していくうちに、べつに悪く思われてもいいと思えてきました。

 いいところも、悪いところもあわせて、これが自分なんだと受け入れることができました。

 

 少し思いが変わるだけで、人生は大きく変わります。

 

 悪いと思っているのは、実は自分自身なんです。

 自分を受け入れていけば、できないと思っていたことができるようになったり、気にならなくなります。

 

 これ以上、変わる要素がなければ、つまらない人生だと思います。

 

 ある学校の先生が相談に来られ、この1年でずいぶん変わりました。

 その先生が、「私けっこう変わったと自分で思っているけど、まだ変えるところあるの?」と聞いてきました。

 まだまだあるから、もっと楽しい人生になるのです。

 自分が変わった分だけ、まわりの人も変わります。

 私からすれば、まだまだ頑張りすぎているから、自分を否定しているから、まわりの人もしんどいし、しんどいからいじわるしたりするのです。

 その先生を見ていると、過去の自分を思い出します。

 

 私自身も、まだまだ変われるから楽しいのです。

 自分の中にある自己否定心は、どれほどあるのかと驚きます。

 出しても出しても、どんどん出てきます。

 うまくいかないことがあるから、こうしたいと思えるのです。

 今の不満足を満足に変える。

 すると、次の不満足が生まれてきて、その不満足を満足に変えていく。

 その繰り返しです。

 これが楽しいのです。

 

 自分の中にある枠が、どんどん大きくなっていきます。

 人は小さな枠の中で、狭くて苦しんでいます。

 それ以上大きくならないと思っているけど、自分の思いの中で大きくすれば大きくなるのです。

 

 生徒がよく言うことがあります。

 夢ややりたいことを話してきたときに、「すごいいいやん」と言うと、「え、先生は無理やとかそんな夢みたいなことできるわけないって言わんの?」と聞いてきます。

 話を聞くと、先生とか大人とか、たいていの大人は真剣に聞いてくれないと言うのです。

 思えることがすごいことなんです。

 思いがなければ、実現することはありえません。

 

 自分の枠、器を大きくすれば、どんどん実現できることも増えていくのです。

 

 ワクワクすることをやっていく。

 自分たちがやってきたことだから、人にもできると言えるし、応援できるのだと思います。

 いいことも、悪いことも、すべての経験が今の自分を作っています。

 ピンチなときこそ、チャンスだということも知っています。

 だから、人生はおもしろいのです。

 

 人生うまくいかないなあと感じている人がいいのです。

 そこから変われるチャンスがあるのです。

 自分はダメだと思っている人にチャンスがあるのです。

 自分に満足している人は、その状態が上限なんです。

 それ以上よくなることはありません。

 むしろ、ゆるやかな下り坂の人生で、ハッとした時には遅いかもしれません。

 人生の勝ち組だと思っていたら、気付いたら這い上がれないぐらいになっていたということになるかもしれません。