2018年7月19日
今の子どもたちは、トラブルがないように教育しています。
トラブルが起きると、教師や保護者が解決していること、多くないですか?
無理矢理、大人が解決していませんか?
円満に解決できればいいですけど、親同士の中で納得いかないことも多いと思います。
大人が解決したことは、子どもにとっていいことは何もありません。
けんかしたり、もめたりすることも、大事な成長なのです。
大人になっても、親がトラブルに介入してくることもあります。
教師でも、親がやってきて、他の先生に、指示してくることもあります。
自分で何もできない子にしているのです。
大人になって、自分の思い通りにならないことができたとき、最悪の場合、人を傷つけたり、殺したり、自ら命を絶ってしまいます。
まず、いちばん大事なことは、心配しないこと。
大人は、いろんな色眼鏡でみてしまいます。
1人でいることが多い子を、ダメな子と思っている先生は多いです。
ダメな子と思ってしまうと、どんどんダメになってしまいます。
教師だけでなく、親が心配しすぎて、心配した通りになるということもあります。
信じて、見守ってあげましょう。
1人でいることが多くても、人のことをよく見ていたり、ここぞというとき、人に手をさしのべることができたりします。
見守っていると、自分から助けを求めてきます。
必要なときに、手をかしてあげればいいのです。
大人の不安、恐怖、心配事ほど迷惑なものはないのです。
問題解決能力がつきます。
ある高校で、いじめ問題が起きました。
加害者と被害者の親からお話を聞いてびっくりしました。
原因は、保育園のときのトラブルでした。
男子と女子だったので、もしかすると、気になる女の子の気をひこうとちょっとからかっただけだったのかもしれません。
保育園のときも、被害者が女子、加害者が男子でした。
そのときに保育園の先生が加害者の親に「あの子の親はうるさいから謝って」と言ったそうです。
事情を聞くこともなく、一方的に謝れと言われて、納得できないけれど言われた通りに謝ったそうです。
ご近所でした。
小学校は、1クラスしかないので、ずっと同じクラスでした。
高校でも3年間、同じクラス。
そんななかで起きました。
どちらの親も、保育園のときのことがあり、ずっとお互いを意識して過ごしてこられました。
加害者の母親は、毎朝子どもに「あの子とは関わらないように。問題を起こさないように」言い続けてきたそうです。
「ほら、お母さんの言った通りになったでしょ」と言ったそうです。
これは、問題を起こすように、毎日、暗示をかけているようなものです。
親の心配した通りに、問題が起きてしまったのです。
保育園での対応が違っていれば、2人の子どもの人生は違っていたかもしれません。
これからも、引きずって生きていくのだと思います。
これは、特別なケースではないと思います。
どこの学校でも、普通にやっていることです。
教師は、トラブルがないように、生徒に諭していくものかもしれません。
でも、それでは、本当の解決はできません。
どちらの生徒からも、思いをぶちまけさせるのです。
個々に話を聞いて、もやもやしたものを全部、吐き出させるのです。
教師が言わなくても、どうすればいいかわかっています。
本当は子どもたちの中に答えはあるのです。
自分の思いを吐き出したら、こうしたいと自分で言います。
自分の中から思えたことは、行動できます。
でも、同じことであっても、言われてやるのと、自ずとやるのでは、結果は違うのです。
それが、成長なんだと思います。
生きていれば、人との衝突はあるでしょう。
その中で学ぶことがあるはずです。
心の痛み、ときには体の痛みを感じます。
その痛みを経験するから、うまく関われるようになるのです。
解決方法を知らず、大人になってトラブルになると、気付いたら殺してたということにもなるのです。
とくに、夫婦間や自分の子どもとの関りで、殺してしまうという事件が多いです。
今日のニュースに、子どもの育て方でもめた夫が妻を殺害し、夫の母親が手伝って、家の庭に死体を遺棄したとありました。
ある中学校で、男性の新規採用された教員の話です。
あるとき、その教師と同じ学年の学年主任から、頼みがあると言われた先生がいました。
明日、自分は出張で、朝、その新採の先生を迎えに行けないから、代わりに迎えに行ってくれないか?
というお願いでした。
迎えに行くのはいいけど、何で本人ではなく、先生が頼んでくるのか、聞いたそうです。
すると、車で1時間ぐらいの実家から通勤していました。
赴任してすぐに、新採教員の親から学年主任に連絡があったそうです。
車で通勤させるのは危ないから、電車で通勤させます。
毎日、駅まで息子を迎えにきてほしいと言われたそうです。
駅からバスも出ているし、通勤手当もでています。
電車とバスで通勤している先生もいます。
でも、心配だから、自宅から最寄りの駅までは母親が送り、学校の最寄り駅までは学年主任が迎えにいく。
その学年主任が行けないときは、学年主任が代わりの先生に頼んで迎えにきてもらう。
親にも問題がありますが、その親に言われた通りに動いている先生方もどうかなあと思います。
最近は、生徒の親だけでなく、教師の親も大変と言われています。
この話は、10年以上前なので、その頃からでてきたのかもしれません。
高校の場合、勤務校によっては大変な学校もあります。
教育困難校では、採用されてすぐに辞退する先生もよく聞きます。
ある高校で、初日に、登校してくる生徒を見て、引き返した先生がいました。
その先生の親が電話してきて、うちの息子をそんな危険な学校で勤めさせるわけにはいきませんと、断りの電話がありました。
私が勤めていた学校でも、その当時、県内でいちばん荒れている学校と言われていたので、新採の先生が勤務校を聞いて、辞退されました。
ほかにも、保護者会の時期になると、診断書付きの病気で休み、副担任が対応している先生。
新採の先生でしたが、他県で教員経験もありました。
生徒だけでなく、保護者もこわかったのかもしれません。
これも男性の先生でした。
子どもを一生守ることはできません。
子どもの障害物を大人がとるのではなく、自分で解決していく能力が必要だと思います。
それは、誰でも持っているものなのです。
答えは、自分の中にあるのです。
その答えを導くために、頭の中にあるもやもや、つまり、不安、恐怖、心配事を吐き出すことが大事なのです。
どんなに嫌な自分を吐き出したとしても、相手に受け入れられたら安心するのです。
吐き出したことに、評価はいらないのです。
こんな自分でも愛してくれますか?
こんな自分でも認めてくれますか?
いいところも、悪いところも、全部受け入れてもらえたら、人は変わるのです。
子どもを変えるのではなく、自分自身が変われば、自然に子どもも変わります。
子どもだけでなく、大人に対しても同じです。
自分の思いを吐き出して、それでも認めてもらえたら、人は楽になるのです。
人の話を聞くのは、意外と難しいところもあります。
聞いていられなくなるという人もいます。
それは、自分に対して持っている自己否定心と同じことを言われると、聞けないものです。
だから、まず自分に対して、いいところも悪いところも、これが自分なんだと認めることです。
そうすれば、自分の器が大きくなります。
自分が楽になります。
いい人になる必要はないのです。
いじわるな自分がいてもいいのです。
その気持ちを知っているから、人のこともわかるのです。
「いろんな気持ちがわかるんですね」とよく言われます。
特別なことをしているわけではなく、自分の気持ちがわかるからです。
自分を知った分だけ、相手のこともわかるようになります。
つまり、いいところも悪いと思っているところも、自分で受け入れているのです。
相手の心を知るためには、自分の心を知ることです。
誰かに否定されているわけではなく、自分が否定しているだけなんだと気付きます。
不安、恐怖、心配事を吐き出してみてください。
自分の気持ちが見えてきます。
下記、line@まで。
https://line.me/R/ti/p/%40uhs3556v