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2018年3月10日

教員1年目ー公立中学校で臨時講師

 

 

 大学を卒業後、公立中学校で臨時講師になりました。

 大学時代、自宅と知人宅でで塾をしていました。

 生徒が友人を誘ってきていたので、何も宣伝はしていなかったのですが、どこからか情報を得たある塾から、うちの看板を出しませんかと誘われて悩みましたが、経験を積みたいと思い、学校で講師をすることを選びました。

 

 ちょうどティームティーチング(TT授業)が導入されたころで、TT加配で採用されました。

 

 ベテランの数学教師と2人で授業をさせていただきました。

 TTを導入ということで、1年生だけ数学は教師2人体制になりました。

 2年生を1クラスだけもたせていただいたので、1年目の私にはすごくよかったです。

 

 1年の授業は、前半はサブで入っていたので、先輩の授業を見せてもらいながら、後ろから生徒をよく見れたので、その経験は役に立ったと思います。

 2年生の授業は、自分の思い通りにさせていただき、いい環境で働けたと思います。

 

 その数学の先生のクラスの副担もしたので、担任の仕事も教えていただきました。

 新採用の教員の研修よりもみっちりと教えていただけたので、私のその後の教員生活に影響をしたと思っています。

 まわりの先生方からは、厳しく指導されてかわいそう思われていたみたいですが、私は、厳しい中にもやさしさを感じていました。

 この先生との出会いは、本当にいい出会いでした。

 翌年は、正規採用の先生になったので、1年だけの仕事でしたが、のちにその先生から「あなたがいちばんよかった」と言っていただき、うれしく思ったものです。

 プライベートでも、いろんなことを教えていただきました。

 

 のちに、新採教員の後補充(新規採用教員の研修の日だけ代わりに授業をする非常勤講師)の仕事でも、ご一緒させていただきました。

 そのとき、新採用の先生の研修を担当されていました。

 

 校長先生からは、校長室に呼ばれ「お前ら女は、普通やったらお茶くみやコピーとるぐらいの仕事しかできんのに、1年目から仕事をさせてもらえるんやからありがたいと思え」と言われました。

 そんなことを言われ、めちゃくちゃくやしかったです。

 でも、そんなくやしさも自分を育ててくれたと思っています。

 講師の採用が決まった時に、知人の元先生が校長先生に「よろしく頼む」と言ってくれていたので、最初はやさしかったのですが、あるとき、校長先生に呼ばれ行くと、その先生が亡くなったの知ってるかと聞かれ、そして発した言葉が差別発言のような暴言でした。

 人間性がわかってよかったと思っています。

 そのかわり教頭先生が、よくしてくださいました。

 のちに、校長先生になられたとき、いつも私に数学の講師を探してるから、ぜひ来てほしいと声をかけてくださいました。

 

 2年目、校長先生から、非常勤で採用してやると言われましたが、きっぱり断りました。

 

 採用試験の勉強のため、仕事を辞めて勉強をしていたのですが、どうしても数学の講師がいないからと、採用試験の力にもなるからと言われ、6月から臨時講師をしました。

 学年主任の代わりでした。

 小さな学校で、教員数も少なく、講師も多かったので、名前だけ学年主任の先生がいましたが、仕事は学年主任の仕事もするように言われ、2年目でいきなり学年主任の仕事をすることになりました。

 まず、学年通信の発行、行事等の準備など、クラス担任もしていないのに、いきなり学年主任と驚きましたが、楽しくさせていただきました。

 教頭先生がいい先生だったので、相談しながらやらせてもらいました。

 やらせてくれた教頭先生にも感謝です。

 このころにしては珍しい、モンスターペアレンツからも攻撃されました。

 あるとき、家に電話がかかってきて、「校長先生から自宅の電話番号を教えてもらった」と言われ、自分のところにかかってこないように電話番号を教えたのです。

 でも、じっくりと話せばわかってもらえ、とくに問題はなかったのですが、校長先生の行動に驚きました。

 

 そんな校長先生だったこともあり(その当時、県の数学部会ではいちばんえらかったけど)、あるとき教頭先生から、こんな力のない校長のもとで働いてもダメだと、来年度は、力のある校長のところで働いた方がいいからと、次の講師の仕事を紹介してくれました。

 

 この学校では、学校の校舎のお引っ越しも経験しました。

 

 3月に、急に休職を辞めて復帰すると言われ、仕事を失いましたがちょうど3月から産休にはいる先生がおられ、数日だけあいて、次の学校で3週間ぐらい臨時講師をしました。

 

 小さな学校で、楽しく学ぶ授業の形を自分で見つけることができました。

 

 そして、大きな中学校から、田舎の小さな学校にかわり、スタイルがあることも学びました。

 

 採用試験は、2次試験で落ちました。

 試験後、校長先生が面接官に聞いたら「しっかり自分の意見も話せていてよかった」と言っていたと言われました。

 結果を聞いて、「おかしいな」と言ってました。

 そんなこともあり、教頭先生が動いてくださいました。

 

 今となっては、採用されなくてよかったと思っています。

 

 当時、県会議員に100万を払えば採用してもらえるという話もありました。

 本当か嘘かはわかりませんが。

 でも、最近、そんなニュースもあります。

 

 親や親戚が、どうにかして採用試験に受からないかと、知り合いに頼みにいったりしていましたが2次試験で落ちたことで、1次は自力で合格したことがわかりよかったです。

 病弱教育訪問指導員をしていたとき、多くの校長先生と話す機会があり、アドバイスをいただくことが多かったです。

 小論文をがんばると合格しやすいと言われました。

 仕事を辞めて試験勉強をしていたとき、小論文の通信教育をはじめ、1回だけ提出しました。

 たしかB判定で返却されたのですが、その問題がそのまま出たので、小論文で1次は通ったのかもしれないと、思ったりもしました。

 いちばん倍率の高かった頃、同じく2次で落ちた友人がいて気付いたこと、はっきりと受け答えした人が落ちてるんだと思いました。