2018年3月16日
問題解決するのに、いちばん大事なことは何でしょうか?
学校で起きた問題、家庭で起きた問題、仕事上の問題、いろんな問題があると思います。
どの場合も同じですが、解決すると思っていないことです。
解決すると思っていないからできないのです。
去年、ある教育相談の研究部会に参加しました。
そこで話されていることを聞いていたら、難しいと思っていて、誰も解決するとは思っていないことです。
分析はするのかもしれませんが、分析するのが目的なのかと思いました。
そして、解決した事例を話しても、誰も興味を持たないことに驚きました。
誰も解決しようと思っていなくて、ただ研究しているだけなのです。
毎年、教育相談関連の文科省の予算は、莫大な税金を使っています。
でも、効果はほとんどないのではないでしょうか?
よくなるどころか、どんどん悪くなっているように思います。
結局、研究事業なのです。
予算をどのように使ったか?ということだけなのです。
いくらでも解決できるのに、解決することが目的ではなく、いかにして予算を使い切ったかということなのだと思います。
文科省の研究事業で、不登校で引きこもっている子たちの支援の仕事をしたことがありました。
3年間やりましたが、最初の1年は、学校の先生がうまく生徒とつなげることができず、教育委員会にきたクレーム処理をしていました。
不登校につながるおそれがあるからと、担当しました。
どのケースも保護者の怒りがおさまり、生徒も学校に復帰しました。
2年目から少しずつ、仕事が増えていき、すべて教室に復帰していきました。
解決して言われたことは、ぜんぶ解決してしまったら、問題のある生徒がいなくなり予算がとれなくなると言われました。
担当した子の問題が解決していくと、学校の先生からの依頼が増えました。
すると、たくさんいるカウンセラーの仕事が減って、予算が使えない困ると言われ、仕事をなくしました。
問題解決が目的ではなく、予算を使うことが目的だったのです。
学校にすれば、問題解決した方がいいと思うから、解決する方に依頼されたのだと思いますが、行政としては、予算をとることの方が大事だったのです。
世の中には、こういうことがたくさんあると思います。
目的は何なのか?
自分がどうしたいのか?という目的をはっきりさせることから始まのです。