2018年3月22日
病弱教育訪問指導員として、滋賀県内の病院に入院する子どもたちに数学教員として派遣されていました。
けがや交通事故にあった子どももいれば、小児がんや病気で入院する子ども、心の病気の子ども、いろんな子どもたちと出会いました。
そんななか、病気で入院している子どもたちのほとんどが、先生や保護者の方がよく言われたことが、「どうしてこんないい子が・・・」ということばです。
約10年やっていたのですが、知らないことも多く、とにかく医学書を読みました。
図書館で、いろん医学書を借りたり、インターネットで調べたりしながら、月1回、指導員で勉強会のようなこともしていました。
どうして病気になるのか?
そんなことを追求していました。
そして、多くの小児がんの子どもたちと出会いました。
残念ながら亡くなった子もいます。
亡くなった子と治った子の違いがありました。
亡くなった子は、苦しい治療にも耐え、勉強も一生懸命やっていました。
医師、看護師、親の言うことをよく聞いたいい子ばかりでした。
毒を吐かない、つまり不平、不満を何も言わず、治療にも勉強にも取り組んでいました。
こんな薬飲んでられないと、捨てていた子の方がよくなっているのです。
看護師さんを困らせるぐらい、好き勝手に入院生活を送っていた子の方が順調に回復していきました。
母親の性格が、けっこう似ていました。
言いたいことを言わず、不満を抱えながら、我慢して生きている方が多かったです。
亡くなった後も、お付き合いさせていただいたご家族もいました。
みんないい人ばかりでした。
いい人というのは、人にとって都合のいい人なんです。
いい子は、大人にとって都合のいい子なんです。
つらい治療をしているのだから、もっとつらいと言ったり、わがまま言えばいいのにって、思ってました。
なかには、不安、つらさ、怒りをぶつけてくる子もいました。
それが普通だと思いました。
もし、自分だったら、そんな精神状態でいられるだろうか、まわりの大人を気遣うことができるだろうか?と思っていました。
制度ができて10年という節目で、退職しました。
その後、パートナーと出会い、健康について学ぶようになりました。
そんな中で、ある本と出合いました。
当時は、お金もなかったので、古本を買って読んでいまいた。
安保徹博士の「まじめをやめれば病気にならない」という本です。
それから、何冊か免疫力、自然治癒力に関する安保徹博士の本を読みました。
病気になる生き方があることを知り、そんな中で、病気の子どもたちのことを思い出し、よい子が大病を患うのだと思うようになりました。
免疫力、自然治癒力を学ぶうち、がん細胞は役目を終えると、体が高熱を出して、がん細胞が死滅することを知り、そういえば、子ども隊は高熱を出して検査したところ、白血病などの癌であることがわかり入院してきたなあと思い出しました。
子どもは親の影響を大きく受けています。
親の生き方が、子どもに与える影響は大きいです。
人の顔色をうかがいながら生きるのではなく、自分に正直に生きることが大事なのです。