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2018年6月17日

教育現場が病んでいる理由

 

 

 

 

 

 先生方の悩み相談を受けていて感じることは、不安がいっぱいなんです。

 不安があると、いろんなトラブルが起きます。

 

 ちょうど私が教員になったころ(20年ぐらい前)から、教員の非正規雇用が増えました。

 あれから、どんどん非正規雇用が増えました。

 特に、非常勤講師が増えています。

 

 以前勤務していた学校で、80代のおじいちゃん先生が私に聞いてきたことがあります。

 「先生、今年度は採用されたけど、4月になったらすぐに来年度の採用があるか心配でないか?」と聞かれました。

 私は、年度末になっても気にならないので、驚いたのですが、みんな頷いてました。

 

 先日、ある先生の話を聞いていて、来年も仕事があるか不安ということが、この先生のトラブルの原因だと感じました。

 公立だけでなく、私立学校も非正規雇用が多いです。

 しかも、3年ぐらいで正規雇用になるか、非正規雇用もなくなるかという厳しいものです。

 年度末ぎりぎりまで、次年度の採用はわかりません。

 そんな不安を抱えながら仕事をしているのです。

 

 不安、恐怖、心配事が、トラブルの原因になっています。

 先生方の不安、恐怖、心配事を聞いていると、どんどん問題が解決していきます。

 

 そして、正規雇用の先生方は、愚痴や文句ばかり、仕事をしている先生と何もしない先生の差が大きいと思います。

 終身雇用が約束されていますが、いろんなトラブルで、自分で責任をとらなければいけなくなっています。

 訴えられたときのために、保険に入るようにすすめられています。

 

 学校には、不安、恐怖、心配事ばかりです。

 教員間のいじめも多いです。

 教員のいじめや嫌がらせがなくならない限り、子どものいじめもなくなりません。

 

 ますます学校のトラブルは、増えていくでしょう。

 教員の不祥事も増えていきます。

 強制的に、教師に圧力をかければかけるほど、トラブルは増えていきます。

 

 不安、恐怖、心配事を吐き出し、楽になって、子どもたちにとって楽しい学校になっていくのだと思います。