2018年6月30日
片付けが苦手な子は、苦手なままなのでしょうか?
片づけられるようになります。
私は、病弱教育訪問指導員や不登校支援員、家庭教師など、個別に指導する仕事が多かったです。
指導していく中で、子どもから教えられることも多かったです。
多くの先生や保護者は、できない子と決めつけていることが多いです。
できないのではなく、教えられていないことが多いのです。
親のタイプは、片付けが苦手な親と何でも親が完璧にやってしまうという両極端です。
プリントを整理できない子が多いです。
でも、できないわけではなく、やり方を知らないのです。
欠席が多いと、プリントがたまって、よくわからない状態になっていることが多いです。
いつもやっていたのが、プリントを教科ごとにわけて、ファイルに綴じることを一緒にやることです。
最初、私も自分でできないと思っていました。
でも、何回かやっていくうちに、自分でできるようになっていました。
プリントだけに限らず、整理整頓ができるようになっていきます。
場所を決めてあげることが大事なのだと思います。
そういう私も、片付けは苦手でした。
苦手だから、子どもたちと1つづつ片付けようとできたのかもしれません。
得意な人は、パパっと片づけてしまうのかもしれません。
親が何でもやってしまうと、子どもはできないまま成長することもあります。
片付けが苦手な私が、パートナーに言われたことは、場所を決めるということでした。
収納というのは、とのかく片付ければいいと思っていました。
何もない状態からスタートし、収納スペースもほとんどありませんでした。
そこで、徹底的に言われたことは、そのものの場所を決めるということでした。
2年経って、ワンルームから一軒家に引っ越しました。
収納場所も増え、どこに何があるのか不明確になっていきました。
そんなときに、クイズのように、どこにあるのか言い当てる問題を出され、右往左往してしまったことがあります。
そこで気付いたのが、とりあえず片付ければいいという考えで、あちこちの部屋に入れているだけだということです。
それから、どこに何があるのかをすべて把握するようになり、片付けられるようになりました。
収納のプロが、家を片付けるという番組をされています。
見ていると、収納の場所を決めていること、とくに子どもが自分で片付けるように、場所を決めて自分でできる収納を提案しています。
どこに何があるかを決めておけば、なかったと思って無駄に買ってしまったということもなくなり、節約もできます。
そんなことを話していたら、相談者の方が、お孫さんとのこんなやりとりを話してくれました。
保育園に通うお孫さんに、おもちゃを片付けるように言ったけれど、まったく片付けようとせずに、考えているそうです。
はやく片付けるように言うと、「おばあちゃん、どこに片付けるのかわからない。おうちでは、お母さんが決めたところに片付けてる」と言ったそうです。
とりあえず片付ければいいと思っていたので、びっくりしたと話し、今の話を聞いて、場所を決めるという発想がなかったそうです。
自分が教えていないのに、娘はちゃんと子どもに教えてると感心されていました。
今までは、散らかってるのではなく、ちゃんと定位置にものが置いてあると言っていたおばあさんも、孫や子に教えられて、変わってこられました。
小さな子どもがいるので、掃除の仕方、片付けも変わってきたそうです。
親がきっちりと決めすぎても、子どもが自分で考えて行動することができず、言われたことしかできなくなります。
そして、親や祖父母が片付けられない、捨てられないと、子どももできないということがあります。
まずは、片付けることを一緒にやって教えることをすればできるようになります。
家庭訪問してわかるのは、リビングのお客さんがくるところはきれいなんだけど、子ども部屋やほかの部屋はごみ屋敷のような家も多いです。
ベッドの上まで、物がいっぱいで、どこで寝ているのだろう?という部屋も多いです。
訪問するたびに、子ども部屋が片付いていることも多かったです。
得意げに「先生、掃除した」とか、「片付けた」ということばをよく聞きました。
小学生から高校生まで、いろんな子どもたちと接してきましたが、やりたくなってやったと自主的にみんなやっていました。
収納の仕方を学べば片付けられるようになるのか?
これだけでは、長続きしないかもしれません。
ある番組で、ある芸能人の片付かない家を収納のプロにお願いしてきれいにしてもらい、涙を流して喜んでいました。
数か月後、また違う番組で片付かないと違う方にお願いしていました。
子どもたちが自分で片付けられる家にしてもらっても、ダメなんだと思います。
子どものせいにしていましたが、家がイライラしていて気の悪い家だなあと思って見ていました。
子どもたちも落ち着きがないし、親のイライラが解消しなければだめだろうなと思って見ていたので、半年も持たずに散らかってると思ったものです。
自分も含めて、いろんな人を見てきて思うことは、頭の中がスッキリしていないとダメだということです。
頭の中の不安、恐怖、心配事を吐き出して、頭の中がスッキリすれば、部屋も片付けられるようになります。
やらねばならぬ・・・ではなく、やりたくなるのです。
そうして片付いたスッキリした部屋、家は、気のいい空間に変わります。
無理矢理片付いた部屋とは違って、作業効率もあがります。
頑なに、これは片付いているんだと言っていた方も、頭がスッキリしていけばいくほど、家がスッキリして楽しい空間になったと話されています。
家だけでなく、学校もそうだと思います。
お店でも、いろんなところを壊されている店があります。
たぶん、お客さんの不満でいっぱいの気のお店は、破壊されているのだと思います。
学校も、いつも荒れている学校というのは、先生が不満を感じながら働いている学校だと思います。
教師の思いが変われば、学校も、生徒も変わっていきます。
教師や親の頭がスッキリしていれば、子どもも片付けられるようになっていくのです。
不安、恐怖、心配事を吐いて、頭をスッキリさせたい方は、Line@へ。
個別に無料で対応します。