ブログ

2018年8月2日

良い子が危ない!

 

 良い子が危ない‼と訴えてから、もう15年ぐらいたつでしょうか?

 

 年々、危険度が高まっていると思います。

 

 最悪の場合、傷害や殺人、自殺というかたちで、ある日突然やってきます。

 

 

1.いい子ってどんなこですか?

 

 いい子というのは、大人にとって都合のいい子です。

 

 言われた通りにする子。

 

 反抗することもなく、反論することもありません。

 

 大人にとって、扱いやすい子、手のかからない子です。

 

 自分の感情を出さず、言われた通りに動く子です。

 

 

 

 

2.この子は手のかからない良い子なんです!

 

 このことばは、よくききます。

 

 本当にそうでしょうか?

 

 手のかかる子よりも、危険がいっぱいだと思います。

 

 

 どうしても、手のかかる子に、親も教師も目がいきます。

 

 いつも気にしてもらっているのは、手のかかる子です。

 

 手のかからない良い子は、何もしなくてもいいのでしょうか?

 

 本当は、甘えたいと思っています。

 

 でも、自分は何でもできて当たり前です。

 

 できないことがあると、親や教師から見放されると思うのです。

 

 1つでもつまずいてしまうと、自己否定心がうまれます。

 

 完璧でないと、認めてもらえないのではないか?という気持ちになるのです。

 

 不安に思っていること、愚痴をいいたくなることもあるけれど、良い子を演じ続けます。

 

 大人は、見ていないので、変化に気付けないのです。

 

 「この子は、手のかからない良い子なんです」ということばは、子どもを追い詰めているかもしれません。

 

 

 

3.良い子だって甘えたい!

 

 良い子だって甘えたいのです。

 

 でも、がまんしています。

 

 授業をしていると、できる子よりもできない子に目がいきます。

 

 私は、担当教科が数学ということもあり、講義型というより、演習型の授業をしていました。

 

 ただ前で解き方を教えて暗記させるのではなく、自分で解いて学びます。

 

 前で話しているよりも、机間巡視をしながら、授業をしていました。

 

 最初は、できる子やおとなしい子は、何も意思表示しません。

 

 でも、自分も見てくれているとわかると、うれしそうにしたり、質問してくるようになります。

 

 まるで水を得た魚のように。

 

 自分のこともちゃんと見てくれるとわかると、どんどん自己肯定感がうまれます。

 

 「先生、見てください」って、答えを見せてきます。

 

 「よくできているね」と褒めると、うれしくなります。

 

 今まで発表しなかった子が、「先生、黒板に書きに行っていいですか?」と発表をするようになったり、わからない子に教えてくれます。

 

 教師が教えるよりも、生徒同士で教えた方が効果があります。

 

 私は、高校のときに数学の先生によく言われました。

 

 友達に教えることが、いちばんの勉強法だと。

 

 ちゃんとわかってないと、わからない人に教えることは難しいです。

 

 教えていると、自分の理解も深まります。

 

 1人で、バタバタと教えなくても、だんだん自分たちで解決できるようになっていきます。

 

 1時間の授業の中で、わかったことが、リレーされていきます。

 

 できる子は、不安があっても聞くことができません。

 

 勇気を出して聞いても、「こんなこともわからないの?」と言われたら、二度と聞く勇気はでません。

 

 できて当たり前と思っている教師の心ない一言で、自己否定心がどんどん大きくなることも多いのです。

 

 誰にも甘えることができず、ものわかりのいい子で居続けると、心が病んでいきます。

 

 子どものうちに、やっておかないと、大人になっても続いていきます。

 

 いい子やいい人には、闇の部分があるかもしれません。

 

 

 

4.発達障がい 

 

 発達障がい児をみていると、親がいい子だった人に多いと思います。

 

 いろんながまんをして、いい子でなければいけない、完璧でなければ、と思っている人が多いのです。

 

 発達障がいの子をもち、さらに自己否定心が大きくなっている。

 

 いつも子どもを見るのではなく、保護者とお会いするようにしています。

 

 保護者の方の自己否定心が肯定心に変わると、子どもが変わるからです。

 

 教師やカウンセラー、医師からは、責められていると感じることばかりです。

 

 どんどん自分が悪いとか、否定することが増えていき、子どもの状態もどんどん悪くなっていきます。

 

 保護者の方と話し、自分は悪くないんだとわかると、それだけで子どもは楽になり、ふつうになっていきます。

 

 それは、親というより、祖父母から受けているものです。

 

 祖父母が変われば、リレーされ、孫が変わるのです。

 

 

 

 

関連blog

 

教育問題レポート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友だち追加