ブログ

2018年8月19日

学校のテストでは点数がとれないのに

 

 

 blog訪問ありがとうございます。

 はじめましてなちゅらるばらんすです。

 

 

 学校の定期テストでは点数がとれないのに、資格試験などは合格するということはないでしょうか?

 

 

 私が、工業高校に勤務していたとき先生方の会話でこんなことがありました。

 

 高校1年生、3度目の男子生徒がいました。

 

 「定期テストでは、全教科赤点で、今年も進級できそうにないな」

 

 「でも、資格試験はすべて合格しているのに、なんでできんのやろ?」

 

 

 私は、数学で担当することはありませんでした。

 

 その生徒が1度目の高校1年生の2学期、私は、その高校に勤務することになりました。

 

 勤務してすぐ、その生徒が話しかけてきました。

 

 「先生、〇〇中学校で教えてくれたよね」と。

 

 その生徒の中学2年生のとき、2ヶ月だけ企業研修に行かれた先生の代わりに勤めました。

 

 名前を聞いたら、何となく覚えていました。

 

 数学は教えてなかったのですが、副担で少し関わった生徒でした。

 

 高校進学するつもりがなくて、就職しようと思ってたそうです。

 

 ちょうど高校の授業料が免除になる1年目の学年でした。

 

 無料なんだし、高校にとりあえず行くように担任に言われてきたそうです。

 

 先生方には、あまり評判のよくない生徒でしたが、赴任してすぐに挨拶にきてくれる素直な生徒でした。

 

 それから、3年間、残念ながら担当することはありませんでしたが、職員室で話題になる生徒でした。

 

 資格試験は、だれでも合格するものではありません。

 

 その生徒にとって、学校での学習は、その子にとっては価値がみいだせなかったのかもしれません。

 

 資格試験は、その生徒にとって勉強する価値があったのではないでしょうか?

 

 専門学科の定期テストもすべて赤点なのに、資格試験ではできている。

 

 

 意外と、こういう経験の人はいるのではないでしょうか?

 

 高等学校の授業料無償化で、こういうタイプの生徒は多かったです。

 

 授業料がいらないから、とりあえず親や先生に言われたから高校に進学した。

 

 でも、勉強がしたいわけでもないから、遊びにきている感じの生徒がいました。

 

 留年しても、無償ですから辞める子もいなくて、1年生のクラスが45人前後でした。

 

 国の制度としては、3年間無償でした。

 

 滋賀県は、卒業するまで授業料を保証していたので、何度も留年している生徒が多かったです。

 

 その後、制度が変わり、無償は3年に限られ、保護者の収入によってうけられるものになりました。

 

 

 でも、入学してきたときに、勉強したいと思えなかった子でも、変わります。

 

 それは、教師の思いしだいではないでしょうか?

 

 どうせ教えてもわからないから教えない先生、できないと決めつけている先生が多いです。

 

 高校だけでなく、今までそういう扱いを受けてきた子が多いです。

 

 教えてもらえるとわかると、どんどん吸収していきます。

 

 質問しても答えてもらえずあきらめてきた子もいます。

 

 知りたい、できるようになりたいという欲求はどの子にもあります。

 

 仕事に必要な資格や技術に関しては、がんばれるのです。

 

 言われたことを言われた通りにやっている子、つまり学校の勉強はよくできる子よりも、将来、有望なのかもしれないなあと思います。

 

 学校の勉強ができない子は、考えることができる子が多いです。

 

 実際に、社会にでたときにどちらがいいかというと、自分で考えて行動できる、わからないことを質問できる子なのではないかと思います。

 

 

 

 

    なちゅらるばらんすのブログ

 

 

 お悩み相談は

 

友だち追加