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2018年9月16日

教師を殴りそうになって保健室にやってきた子

 

 

 はじめましてなちゅらるばらんすです。

 

 ブログ訪問ありがとうございます。

 

 

 

 授業中に暴れる子も多いです。

 

 どのように対応していますか?

 

 

保健室にやってきた男子生徒

 

 「〇〇先制を殴ってしまいそう」と保健室にやってきた男子生徒がいました。

 

 いまにも殴りかかりそうにしていました。

 

 手はこぶし、震えながら一生懸命がまんしていました。

 

 保健室に来て、しばらく話して気をしずめて教室へ。

 

 毎日、そんな繰り返しでした。

 

 休み時間に、保健室でクールダウンする毎日です。

 

 担任からは、保健室に入れるなと言われていました。

 

 でも、先生を殴るのを抑えたとしても、まわりの子に危害が及ぶこともあります。

 

 休み時間だけで、授業には遅れずにちゃんと行っていました。

 

 

 

生徒を指導すれば問題は解決するのか?

 

 いくら生徒に怒ったとしても解決しません。

 

 殴りたくなる先生は、声からイライラが伝わってくるのです。

 

 感性の鋭い子どもが増えてきています。

 

 声を聞いただけで、イラっとする。

 

 私もその感覚がわかります。

 

 その先生の声は、かなり大きいので、隣のクラスにいても聞こえてきます。

 

 保健室の近くの教室で授業をされていると、声を聞いただけで、イライラして仕事ができません。

 

 授業を抜けてくる生徒が多い先生の声は、イライラが伝わってきます。

 

 声を聞いてられないって訴える生徒もいます。

 

 

生徒ではなく先生を変える!

 

 イライラした声の先生の特徴は、まじめです。

 

 授業に対しても、まじめに取り組んでおられます。

 

 何か言ってもわかる話ではありません。

 

 こうでなければいけない、というものを持っている先生だと思います。

 

 何かを言っても、逆効果になります。

 

 いろいろ話していくうちに、ストレスをとっていくしかありません。

 

 ガス抜きをしていくのです。

 

 

 半年ぐらいして、その男子生徒と話していて、最近どうか聞いてみました。

 

 だいぶんマシになったと言ってました。

 

 その先生方と話してみてわかったことは、まじめで、失敗したり、わからない自分が許せないのです。

 

 生徒がどんな質問をしてもいいように、遅くまで残って、次の日の授業の準備を念入りにしています。

 

 自分たちの型にはまらない生徒は、許せないという感じです。

 

 しなければいけないと二重否定語を使いがちです。

 

 同じことを言っているようで、二重否定語と肯定語は違います。

 

 だんだん先生方の言葉が、肯定語になっていきました。

 

 〇〇したいって言葉に変わり、授業や生徒との関りも楽しそうになっていきました。

 

 すると、生徒も変わり始めました。

 

 いつも授業を抜けて休みにきている生徒が来なくなりました。

 

 

 

 

 

 

保健室にいると先生の精神状態もわかる!

 

 ストレスが多くなると、保健室に来る生徒の数が増えます。

 

 クラスごとに保健室を利用した生徒の数を出すと、担任のストレス度がわかります。

 

 部活動ごとに人数を出すと、顧問のストレス度がわかる。

 

 授業ごとに見ると、教科担当の先生のストレス度がわかります。

 

 教科や担当教師を調べてみます。

 

 生徒の様子で、先生方の体調、精神状態がわかってくるのです。

 

 話を聞いてみると、この先生は出欠をとったり、生徒を見ていないから大丈夫という子もいます。

 

 本当かな?と思って、出席簿を確かめるとチェックがついていませんでした。

 

 

 生徒を一生懸命に指導するより、原因となっている先生を変えた方がはやいです。

 

 いつもイヤホンをしている子、音楽を聴いている子は、先生の声ダメだと言う子が多いです。

 

 聞いていたら、頭がおかしくなりそうだと訴えます。

 

 発達障がいと診断されている子に多いです。

 

 何だかわからないけど暴れたくなる。

 

 その人の声から出ている波長があわないんですね。

 

 

 問題には、必ず原因があります。

 

 原因がわかれば、シンプルです。

 

 

 教師の不安、恐怖、心配事をなくせば、生徒も変わるのです。

 

 

 校長先生が不安、恐怖、心配事を抱えていると、学校の落ち着きはなくなり、荒れてしまいます。

 

 陸上の桐生選手が中学生のとき、2か月臨時講師をしました。

 

 いつも荒れている学校だったので、荒れていると思ってたら、すごく落ち着いていました。

 

 全国から、いい学校だと先生方が見学に来られていました。

 

 桐生選手の1つ下の学年を教えていたのですが、高校でその子たちと再会しました。

 

 いい学校だったなと話していたら、僕らが3年のときから荒れたと言うのです。

 

 2年のとき、あんなにいい学校だったのにって言うと、あのときの校長先生がいた3年間だけと言っていました。

 

 あのときにいた先生たちもほとんど異動して、今は知ってる先生もほとんどいないと話していました。

 

 そんなに急変するのか?と驚いたものです。

 

 たしかに、その中学出身の生徒を見ていると納得しました。

 

 桐生選手は、いい環境の中で3年間、中学校生活を送ったんだなあと思います。

 

 

 校長先生の不安、恐怖、心配事を吐き出してもらうのも、大事な仕事かもしれませんね。