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2018年10月2日

新築の家の壁に穴

 

 

 

 

 はじめましてなちゅらるばらんすです。

 

 ブログ訪問ありがとうございます。

 

 

 

 不登校訪問支援員をしていたときのことです。

 

 中学3年生の女子が不登校になったので、家庭訪問をしました。

 

 姉が、県内で一番の進学校に通っているので、入試を前にプレッシャーもあるのかなと思っていました。

 

 話していると、確かに性格もよくて、勉強もできる姉、しかもアルバイトもしていて、非の打ちどころのない姉と比べられることもありましたが、それだけではありませんでした。

 

 家を建てて間がないお宅でした。

 

 お母さんは、パートをしながら娘の勉強にも熱心に取り組んでいました。

 

 がんばり過ぎて、いっぱいいっぱいという感じです。

 

 姉は、進学校に通いながら、高校生なのに家庭教師のアルバイトをしていました。

 

 

 いろんなプレッシャーもかかっていたと思います。

 

 でも、いちばん大きな原因は他にありました。

 

 その頃、ちょうどリーマンショック後でした。

 

 父親は、大企業に勤めていましたが、リーマンショックの影響を受けていました。

 

 給料が3割カット、残業もなかったので、家にいる時間も長く、それがストレスの原因でした。

 

 いつも家にいない父親が、ずっと家にいる、しかも給料3割カット。

 

 その話ばかりしていたので、いちばんの原因は父親だったのかもしれません。

 

 新築できれいなお宅でした。

 

 でも、彼女の部屋で、家族にも内緒のことがありました。

 

 ポスターで隠していましたが、壁に大きな穴があいていました。

 

 ストレスを発散させるため、殴って穴をあけたそうです。

 

 ポスターをとって見せてくれました。

 

 自分の気持ちを吐き出して、スッキリしたのか?

 

 何度か通ったら、登校しました。

 

 

 

 新築できれいなお宅ほど、中に入ると驚くことがあります。

 

 リビングは、きれいなのですが、階段や部屋がごみ屋敷のようになっていることが多いです。

 

 親の心の闇を見ました。

 

 

 高校に勤めていても、不登校の生徒の家庭訪問したら新築できれいなお宅なのにごみ屋敷で、父親がリストラで再就職先が決まらないという話もよく聞きました。

 

 

 両親の心の不安定さが、子どもにでていることがほとんどだと思います。

 

 親の不安、恐怖、心配事を吐き出すことが、必要なのです。

 

 

 景気がいいと言われていても、今も不景気なんだと思います。

 

 これから、ますます経済は不安定になっていきます。

 

 子どもの抱える問題は、ますます多くなると思います。

 

 

 

 

 リーマンショックのようなことが、そろそろ起こってもおかしくないなあと思います。