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2021年12月7日

父の勤務する学校を志望した本当の理由は?

 

 

 

 

 

 

父の勤務する学校を志望した本当の理由

 

 

 「父親が勤務する学校で、父が顧問の部活に入りたい!」と言って、父の反対を押し切って、入学、入部した生徒がいました。

 

 部活は強化部で、学習にも部活にもついてこれるか?

 

 父は、心配で反対したようです。

 

 入学してすぐ、父の心配したとおりにいろいろと問題が起こってきました。

 

 入学して数か月、授業で落ち着きがなくなってきました。

 

 本人というより、お母さんかな?と思って、お父さんである先生と話してみました。

 

 息子さんのことで・・・と話すと、今までもよくあったことなのか?

 

 とても身構えていました。

 

 またか・・・って感じでした。

 

 父の仕事でもトラブルがあり、息子さんの様子もおかしかったので話そうと思ったのですが・・・

 

 言われることはわかってますって感じでした。

 

 「○○くん、授業で落ち着きがなくなってきたのですが、お母さんに何かありました?」と聞いてみると、

 えっ、息子のことでいろいろ言われると思ってたのに・・・という感じでした。

 

 「お母さんが、最近、精神的に不安を抱えているのではないですか?」と聞いていたところ、長女が大学進学でGWに家を出て、男ばっかりになってしまって話し相手がいなくなって、何でわかったんですか?

 

 時期的にも、ぴったりでやっぱりって感じでした。

 

 子どもさんの落ち着きがなくなったり、先生の仕事でトラブルが起きたり、奥さんがいろいろと心配している精神状態からきているとおもうので、奥さんに弱音を吐いてみたら、喜ぶと思いますよって話してみると、またびっくりされました。

 

 今回のことで、「ヤバいかも?」って相談したら、うれしそうな顔をされてびっくりしてたんです!

 

 話をしてもらえたこと、相談してもらえたことがうれしいものです。

 

 弱音を吐いてはいけない!と思っている男性は多いかもしれませんが、弱音は吐いた方がうまくいくものです。

 

 男性に限らず、女性も・・・

 

 

 それから、息子さんはこの学校では難しいと思って心配していたこと、無理だと思って進学することを反対したことを話してくださいました。

 

 発達障がいだと、小学校の頃から言われてきたので、その話をされると思っていたのに・・・と話されました。

 

 今は、お父さんやお母さんの心配通りの結果だと思うので、本当はもっとできる子だからと話しました。

 

 「お父さんの教える部活で、一緒にやりたい!」と入学してきた子ども。

 

 その気持ちはあったけれど、息子さんにはぜったいに譲れない本当の志望動機がありました。

 

 

 

志望動機は?

 

 

  部活が忙しいけれど、部活後によく質問に来ていました。

 

  勉強しながら、いつも家族の話をよく話していました。

 

  家族仲がいい様子、お父さんもお母さんも大好きなのが伝わってきました。

 

  あるとき、この学校に進学するのお父さんに反対されたけれど、それでもどうしてもって入学したと話してくれました、

 

  お父さんの部活に入りたかったというのもあるけど、お母さんのためにどうしても入部したいと思ったそうです。

 

  高校の部活の大会は、お盆やお正月にあることが多いです。

 

  毎年、お父さんは全国大会でお正月にいない。

 

  お母さんがさみしそう。

 

  僕がお父さんの部活に入れば、お母さんも一緒に応援に来れる。

 

  お正月にある全国大会だけでなく、僕の応援と言って大会の応援に行けるから・・・と話していました。

 

 それから、お父さんは部活の指導を頑張っているけれど、監督じゃないからテレビのインタビューも監督である先生だけで、お父さんはうつらないから、お母さんが「お父さんは監督ではない」って話していて・・・

 

 監督の先生は、お父さんの先輩だからお父さんが監督になることはない・・・でも、指導しているのはお父さんの方が多いのに・・・とも話していました。

 

 2年後、お父さんは学年主任、監督は担任のままだったので、お母さんの気持ちも少し変わったかもしれませんね。

 不安だった息子さんは、3年ではレギュラーになり、大学にも進学しました。

 弟さんも入学してきて同じ部活に入部しました。

 

 誰にも話していなかったようですが、お父さんと同じ教師になって部活指導をしたいと話していました。

 

 小学生にバレーを教えているけど、それが楽しいから、教える仕事をしたいと話していました。

 

 子どもは親をよく見ています。

 

 長男には期待していなかったようですが、自慢の息子になったようです。