2018年6月23日
日本の教育は、洗脳教育だと思っていたので、タイトルを見て、すぐに読んだ本です。
衝撃的な始まりかもしれませんが、私たちも感じることです。
高学歴の生徒や部活動などで鍛えた体育会系の生徒が、なぜ就職に有利なのでしょうか?
企業からすると、「理不尽な作業の耐性」、「従順さ」を評価しています。
受験のため、就職のため、試合に勝つために、言われるとおりに、一生懸命頑張ってきた人たちです。
そのような観点から、学校というところは「使いやすい労働者」を生産する工場なのです。
2つのタイプに分かれるそうです。
グローバル人材とローカル人材。
この分類、よくわかります。
私たち、まわりの人たちと違うなあ、普通じゃないなあと思っていました。
この分け方を見て、納得できました。
教育が洗脳だということは、私たちも訴えてきていることです。
教員という立場だったこともあり、学校教育を変えたいと思っていました。
でも、あるとき気付きました。
公立であろうと、私立であろうと、国の予算というものが大きくかかわっていることを。
いいことだとわかっても、解決策がないとされていることが解決することができても、それは必要とされていないことを。
資本主義国家で、いろんな利害関係があり、国の予算が組まれているわけです。
解決しては困ることもたくさんあるのです。
この本の中に、国が国民に求める「務め」が大きく3つあるとされていました。
兵士として戦うこと、出産すること、納税すること
常識を教育していくところが学校だと言っています。
私たちの子どもの頃は、貯金することも教育されました。
無駄遣いせず、銀行に貯金して、もしものときのために備えましょうと。
小学校のとき、毎月1回、貯金の日がありました。
私の場合、銀行ではなく、農協でしたが。
銀行にお金を預けるという習慣がなかったけれど、学校で教育して銀行などの金融機関にお金を集めるようになりました。
3億円事件があり、給料が銀行振り込みにかわり、貯金するという習慣がついたと言われています。
洗脳というと、宗教のイメージがあるかもしれませんが、教育による洗脳がいちばんきついと思います。
宗教に洗脳される人に、高学歴の人が多いのも、洗脳しやすいのかもしれません。
教育で言うと、以前勤めていた学校で、生徒たちが言っていたことで、うまいこと言うなあと思ったことがあります。
カリスマ性の強い指導者のいる部活を宗教と言ったり、カリスマ性のある先生のことを〇〇教の教祖さま(〇〇には先生の名前)と呼んでいました。
カリスマ性とまでは言わないかもしれませんが。
ただ、今までのような洗脳教育が通用しなくなってきているのも確かかもしれません。
おもしろい本なので、ぜひ一度読んで欲しいと思います。