2018年7月8日
アスペルガー症候群の診断を受けた子どもと多く関わってきました。
学校で、問題児のように思われているケースが多いです。
どの子も、関わり方を変えれば、問題がなくなりました。
それどころか、まわりの子よりも能力の高さを発揮しました。
完璧主義、プライドの高さが邪魔をしていのです。
人の前で失敗することを、ひどく嫌っています。
自信のないことをみんなと一緒にやることをひどく嫌い、教室に入れなかったり、みんなと同じ行動ができないのです。
いくつかの例を紹介したいと思います。
こだわりが強く、かなりの偏食で給食が食べられない、友人とうまく関われず、不登校になる。
父親がある宗教の幹部で、両親ともに、この宗教で活動をされていました。
反省をしてはいけないという教えなので、学校から何を言っても聞き入れてくれなくて、困っていると依頼を受けました。
家中、鬼太郎でいっぱいでした。
学習支援も兼ねて、週2回家庭訪問をしました。
親子でぶつかることも多く、母親が本気で子どもとけんかをして、自分が必ず勝つまでやるという感じです。
鬼ごっこをしても、テニスをしても、小学校2年生を相手に、泣くまでとことんやるという感じで、かなり親子ともにストレスがたまった状態でした。
ときどき、子ども放って、家出するということも多かったようです。
妹が保育園児で、子どもが放置されていることも多かったです。
とにかく、何をやっても母親に負かされ、勉強をしても褒めてもらえず、自己否定心が強い状態でした。
勉強と遊びを2人でするようにしました。
母親のストレスも限界という感じでしたので、母親の話を聞くことと、親子で行き詰っていることもあり、母親に1人の時間を持ってもらいました。
そのとき、鬼ごっこが好きで、母親とやっていたのですが、母親に代わり、アパートの駐車場で、2人で鬼ごっこをしました。
当時、私は、肉体改造でどんどん体重が重くなってきたときで、よく走れたなという体をしていました。
すぐに捕まり、ひたすら鬼として追いかけまわしていました。
それが、よかったと思います。
たまに先生じゃ相手にならんと言って、母親とやったりもしました。
自信がついてきたのと、毎回、かなりの時間走り回ったので、だんだん走りも速くなりました。
すると、先生じゃ相手にならんし、学校で鬼ごっこしようかな?と言うようになりました。
担任と話し、少し登校させてみることにして、中休みの時間にクラスでグランドに行き、鬼ごっこをしてもらいました。
練習の成果もあり、クラスの子に比べ、速く走れて自信がつきました。
授業でも、発表したりして、担任の先生の配慮もあり、クラスに戻れるようになりました。
自信が持てると、友達と一緒の方が楽しいので、クラスで過ごす時間も増え、食べられなかった給食も食べられるようになっていきました。
クラスが学級崩壊していました。
教室から抜け出すことも多く、みんなと同じことができず、けんかになることも多かったです。
母子家庭で、若いお母さんでした。
弟が生まれたばかりでした。
少し吃音もありました。
1年生の時、支援の先生に教室から連れ出され、虐待を受けていました。
教室外に連れ出し、しつけと言いながらたたいたりしている先生もいます。
教室から出ても、やりたいことをさせました。
承認欲求が満たされていない子も多いので、「こんな僕でも愛してくれますか?」と言ってるかのように、試す子も多いです。
体育だったらできるかと思ってもできなくて、2人で過ごしていました。
滑り台やブランコができないことがわかりました。
保育園でやっているようなことができなくて、ブランコもできないので、うしろから押してあげて、ブランコができるようになりました。
鉄棒も、補助しながらやってみると、うまくできるようになりました。
できない自分が許せないから、みんなと一緒にできなかっただけでした。
勉強の方も、夏休み中に宿題を一緒にやってできるようになると、自信がもてるようになりました。
すると、教室に入って、席でみんなと同じようにできるようになりました。
体育も、他の子どもよりもうまくできるようになり、楽しく授業に参加できるようになりました。
担任の先生は、あと少しで定年という年齢の先生でしたが、少し話すと、自分に自信がもてるようになり、学級崩壊もなくなりました。
子どもも大人も、自己否定心が肯定心に変わると、うまくいくことがわかります。
担任によって、落ち着けたり、落ち着けなかったりします。
自己否定心の強い担任になると、ダメな場合が多いです。
結局、自己否定心の強い大人は、相手のことも否定してしまうのです。
教師も親も、自己否定心が強い大人が多いです。
子どもを変えるよりも、急所が大人だとわかったので、大人が変われば子どもは変わるということで、やっています。
自己否定心を肯定心に変えるってどうすればいいのか?
頭の中にある不安、恐怖、心配事を吐き出せばいいのです。
発達障がいの子どもで悩む保護者の方、頭の中にある不安、恐怖、心配事を吐き出してみてください。
子どもが変わると思いますよ。
誰かに聞いてもらったり、ノートに書きだしてみるなど、大切に頭の中に残しておかずに捨てていきましょう!
不安、恐怖、心配事を吐き出してみてください。
無料でLine@で受け付けています。