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2021年4月5日

大人にとって都合のいい発達障がい

 

 

 

 

 

発達障がいは、大人にとって都合のいいものです。

 

 教師にとっては、あの子は発達障がいだから・・・と言い訳ができます。

 

 親にとってもそうです。

 

 そして、今は国が発達障がいの支援に力を入れているので、発達障がいのレッテルを貼られた子たちはどんどん増えています。

 

 本当に障がいなんでしょうか?

 

 大人の思うように動かない子はみんな発達障がいになってしまいます。

 

 子どもらしさが、障がいになってしまうのです。

 

 私は、発達障がいと診断された子たちと関わる機会が多くありました。

 

 でも、関わるうちにわかったことがあります。

 

 どの子も障がいなんてないじゃない!

ということです。

 

 

 

発達障がいで不登校

 

 私がはじめて関わった発達障がいの生徒は・・・

 

 学校で落ち着きがない、座ることができない、すぐキレるという不登校の中学生の男子。

 最初は、確かに落ち着きもなく、いたずらしたりすることもありましたが、思いっきりやりたいようにさせて、叱ったり、否定することをしませんでした。

 

 すると、ふつうに座って勉強をするし、穏やかでした。

 学校で暴れているとか、信じられない感じです。

 

 夏休み、その子は読書にはまりました。

 興味のわきそうな本を本棚にそろえるようにしたのですが、自分から興味を示して、読み始めました。

 毎日、朝から夜までずっと座って集中して読み続けていました。

 あるとき、その子の学校の校長先生が見学に来られてびっくりしていました。

 中学校では、木に登ったり、体育館の屋根に登ったりしている子が座って集中して本を読んでいると驚かれていました。

 

 最初の頃は、話を聞いてほしいのか、よく話しました。

 でも、満足したのか、そんな時期はすぐに終わってしまいました。

 

 叱られたり、諭されることばかりで、自分の話を聞いてくれる人がいなかったのかもしれないなあと思います。

 

 

 

 

 

支援員をしてわかったこと

 

 やっぱり発達障がいはないということです。

 そして、発達障がいの子たちは、怒られて、否定されて、話を聞いてもらえる機会がないということ。

 支援員に虐待されている子もいました。

 小学1年生には、加配の支援員がいました。

 言うことを聞かないと教室の外へ連れ出して、叩いて・・・

 その子の保護者から苦情もでていましたが、学校も市教委も見て見ぬふりでした。

 小学2年生になって、複数加配でなくなったので、私が担当することになりました。

 多動で、授業中、座っていられない、友だちとトラブルになる・・・そんな感じで怒られてばかりの子でした。

 保育園のときから、怒られてばかりだったようで、話を聞いたり、やりたいようにさせているうちに落ち着いてきました。

 この子が変わるきっかけは、ブランコです。

 小学2年生だけど、ブランコをこぐことができませんでした。

 後ろを押してあげたら、コツをつかんですぐにできました。

 そのあと、滑り台、鉄棒、ボール投げ・・・を一緒にやりました。

 やり方がわからなくて、できないのが恥ずかしくて・・・友だちともうまく接することができずキレてしまっていました。

 そのあと、クラスの子たちとも一緒に遊べるようになりました。

 

 それから、劇的に変わったのは、学級崩壊で悩む担任と話したあとです。

 

 担任が変わりました。

 自信のない先生が、堂々と授業をするようになりました。

 学級崩壊がうそのように、子どもたちも落ち着いて授業を受けるようになりました。

 

 担任がかわると、発達障がいがあったって信じられないって落ち着く子がいます。

 

 結局、子どもに原因があるのではなく、大人にあるのです。

 

 担任のイライラや自己否定心、不安が、子どもに影響しているのです。

 学校だけでなく、保護者の不安なんかに反応しているだけなのです。

 

 

 

 

大人が変われば子どもは変わる

 

 

 

 

 発達障がいに限らず、子どもの問題行動全般に言えることですが、子どもを変える必要はないのです。

 

 大人が変わればいいのです。

 

 変わるというと無理って思うかもしれません。

 

 ただ、不安、恐怖、心配事を吐き出せばいいだけです。

 

 小学校の学級崩壊していた先生は、50代の男性教員でした。

 

 毎日、クラスでトラブルがあり、毎日、保護者からのクレーム。

 

 校長先生も教頭先生も、毎日、指導をするものの、ますます悪くなっていく。

 

 もうお手上げだって、私にたくしてくれました。

 

 放課後、時間をとって話す機会をつくってくださいました。

 

 何を言われるんだろうって、警戒しているのがわかりました。

 

 誰と話しても怒られてばかりなんだと思います。

 

 私からは、保育園児ぐらいだと思ってやった方がいいとだけ言いました。

 

 そして、どうしたいかだけ聞きました。

 

 やりたいことは持っておられて、こうしたいってすぐに答えてくださいました。

 

 それでいいと思いますよって伝えて、終わりました。

 

 30分も話してなかったと思います。

 

 私が帰った後、すぐに学級通信を作られたそうです。

 

 毎日、校長先生と教頭先生が学級通信を作るように指導し続けたけれど、1度も作らなかったそうです。

 

教頭先生がどうやって説得したのかと聞きに来られました。

 

 学級通信のことなんて知らないし、そんな話はしていません。

 

 やろうと思っていたけれど、できなかったのかもしれません。

 

 その日から、1日も欠かさず学級通信を発行されて、クラスであったことを細かく書かれていたので保護者からも好評だったそうです。

 

 授業も変わりました。

 

 お人形を片手に、お人形と話しながら授業をすすめたり、子どもの興味がわく話題を取り入れたり、子どもたちが授業に興味津々で、立ち歩いたりする子もいなくなりました。

 

 「大丈夫です」ということばしか言っていないけれど、それだけで状況は激変します。

 

 教師だけでなく、保護者もそうです。

 

 引きこもっている子どもの支援員もしていましたが、みんな学校に通うようになりました。

 突然、ふつうに教室に登校してくるから先生があわてることばかりでしたが。

 

 子どもに何かしたわけではありません。

 

 保護者の不安、恐怖、心配事を聞いただけです。

 

 保護者も同じで、学校や教育委員会、児童相談所の方たちから責められることばかり。

 

 私が訪問すると何を言われるのかって警戒している人ばかりです。

 

  やったことは、話を聞いていただけです。

 

 それだけで変わってしまうのです。

 

もう遅いということはない

 

 発達障がいと言われている子たちが変わるには、もう遅いということはありません。

 

 小学生や中学生の発達障がいの子たちと支援員等をしながら関わってきました。

 

 その後、高校の数学の教員として発達障がいの子たちを教えました。

 

 農業高校と工業高校に勤務していたとき、発達障がいの子たちが多かったです。

 

 農業高校も工業高校も、実習教員がいます。

 

 どちらの学校でも問題になっていたのが、中学校の先生の中で複数の教員が授業をしているから手厚い指導が受けられると思っているということです。

 

 小中学校のように、発達障がい児だからという指導もしていない。

 

 できなくても仕方ないという考え方がありません。

 

 最初は苦戦していた子たちもできることが増えていきます。

 

 中学校まではできなくてもいいって言われてきたのに・・・と言いながらも課題をこなしていきます。

 

 授業の中で、発達障がいがなくなる指導をしていましたが、そこで学んだことは、特別支援教育はできない子を作っているだけ。

 

 レポートとか実習とか、厳しいです。

 

 発達障がいの子、不登校だった子、高校でどんどんできるようになっていく姿を見ていると、何の問題もないということです。

 

 数学の指導でいうと、算数ができなくても、子どもの気持ちが変わると、できなかった(と思いこまされていた)算数も数学もできるということです。

 

洗脳されていただけ、教えてもらえなかっただけなんです。

 

いくつになっても大丈夫なんです。

 

大人になっていても。

 

 ただ、病院で投薬治療をしていなければ・・・

 

 ある方が、「うちの孫は発達障がいの診断を3歳でしてもらって薬でコントロールしてるから安心」とおっしゃっていました。

 

 恐ろしいって思ってしまいました。

 

 高校生で多かったのは、幼い時から投薬している子が体の成長とともに薬がきかなくなってくること。

 

 そして、薬を増やすことによって、体にも精神にも大きな影響を与えることです。

 

 子どもだけでなく、発達障がいや不登校の子どもの親が精神科にかかっている割合も多かったです。

 

 どんどん薬を増やされて、何が何だかわからないと言っている親が多かったです。

 

 精神科は、手術とか検査がないから、診療報酬を得るには薬をたくさん処方するしかないと医師が言っていました。

 悪いとわかっていても、薬を処方しなければ病院は経営できないと精神科医が話していました。

 薬を処方しないと事務長に怒られるって・・・

 

 そして、支援員をしていたときに、スクールカウンセラーに言われたのは、私たちが発達障がいと言っているんだから、親に病院に行くように説得するのがあなたの仕事と言われました。

 自分では説得できなかったようなのですが。

 

 結局、発達障がいの疑いも不登校もなくなりましたが、親が拒んでなければ発達障がいにされていました。

 定規も使えない子は間違いなく発達障がいだからって言われたけど、定規の使い方を教えたらふつうにできるようになりました。

 

 そして、不登校の子が学校に復帰していき、発達障がいの子たちも問題がなくなり、よかったと思っていたら、市教委から支援員やカウンセラーの予算がもらえなくなるから困ると言われて、仕事がなくなってしまいました。

 

 スクールカウンセラーの言っていたとおり、病院をすすめて、発達障がいの診断をしてもらって対象児を増やしていくの仕事なんだとわかり、支援員はやめました。

 

 支援員やカウンセラーを増やせば増やすほど、よくなっていかない理由は、ここにあるんだなあと思います。

 

 一度、投薬治療をしてしまうと、やめるのも大変です。

 

 薬を飲むのを忘れただけで、手が付けられない場合もあります。

 リスクもわかって、はじめた方がいいと思います。

 

 合法か違法かの違いだけで、ドラックと変わらないと思います。

 

 

 

急所がある!

 

 

ものごとには急所があります。

 

 教員や支援員などをやっていて気付いたのは、急所です。

 

 学級崩壊、発達障がいに限らず、起こる問題には必ず急所があるのです。

 

 学校では、子どもではなく教員、そしてその教員に影響しているのは、学校長。

 

 学校長が変わるだけで、学校全体が変わります。

 

 良くも悪くも、校長しだいです。

 

 悪い校長はどんな人でしょうか?

 

 事なかれ主義の先生です。

 

 そして、強制で従わせようとする先生です。

 

 不安、恐怖、心配事を吐けない先生です。

 

 保護者の場合は、その親が原因だったりもします。

 

 おじいちゃん、おばあちゃんが変われば、孫の問題行動がなくなったりします。

 

 会社の社長さんが来られていたときは、会社の業績が上がったりします。

 

 

 

 

大人が変われば子どもは変わる!

 

 なちゅらるばらんすでは、「大人が変われば子どもが変わる」ということで、大人向けの塾をしています。

 

 子ども1人1人を変えるのは大変です。

 

 子どもを変えても、大人が変わらなくては、繰り返すこともあります。

 

 コロナ禍で、ますます大人の不安、恐怖、心配事は増えていきます。

 

 ふつうに生きているだけで、不安でいっぱいになります。

 

 それは、テレビやネットで不安になる情報ばかり流して、不安にさせているからです。

 

 ますます、子どもたちは影響を受けていくと思います。

 

大事なのは、発達障がいだと診断を受けることではありません。

 

 大人が不安、恐怖、心配事を吐き出して、自己否定心をなくすことです。

 

 子どもを小さな枠にはめないことです。

 

 これからは、今までの常識なくなっていきます。

 

 世の中が大きく変わるときです。