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2021年4月19日

「安心する」と言われる理由

 

 会った瞬間、メールやLINEをしていると、よく言えわれます。

 不安いっぱいだったのに、なんか安心してしまった!

 

 カウンセリングや相談に行って、よけいに不安になることって多くないでしょうか?

 なぜでしょうか?

 それは、相談を受ける人、カウンセラーや精神科医、支援員など、みんな不安いっぱいだからです。

 同じような不安を抱えているから、その不安に同調して心地よく感じる人もいるかもしれません。

 

 

 

なぜ安心するのか?

 

 

 それは、自分の中の不安、恐怖、心配事を吐き出して、安心した状態でいるからです。

 

 こんな世の中です。

 テレビを見ていても、ネットを見ていても、誰かと会っても、不安しかありません。

 何をしていても不安を感じる世の中です。

 感じた不安をとにかく吐きます。

 ひとり言でも、だれかに話してもいいのです。

 自分の中から吐き出してしまいます。

 

 私たちは、ゼロ地点と呼んでいますが、何もない状態を保つようにしています。

 

 大きな不安を抱えているようで、案外、気のせいということが多いです。

 

 子どもでも、大人でも同じですが、話を聞いてみると、たいした悩みはないけれど、すごい問題を抱えていると思い込んでいるだけのことも多いです。

 それは、人から受けていることも多いです。

 明らかにしてみれば、何もなかったり・・・

 

 ある学校で、カウンセリングを受けてきた子たちが、より悩んでしまったり、わけもなく泣いてしまったり・・・

 カウンセリングを受けてきた子たちを、安心の状態に戻していくなかで気づいたことは、本当は不安がないのです。

 

 みんなが言うことは、おかしい大きな問題があるはず・・・でも、ないと言うのです。

 思いつく限り、不安、恐怖、心配事を吐き出していくと、なんか大きな問題があるはずなのに・・・と思うものです。

 

 そして、頭からいらないものを出してしまえば、いいものしか残りません。

 無理にいいことを思わなければ・・・というのではなく、本当にいいものしか残ってないのでやりたいことがでてきます。

 否定的なことが思えなくなるのです。

 

 自分の安心を追求しているので、人も安心にすることができるのです。

 自分を”楽(らく)”の状態にして、波紋のように楽が世界中に伝わっていけばいいなあと思っています。