2019年7月9日
はじめましてなちゅらるばらんすです。
ブログ訪問ありがとうございます。
中学生が、仲のいい友人を刺殺という事件が起きました。
いじめられていたのではないか?という話もでています。
まわりから見ていると、仲がいいと思っていても、いじめだったということがよくあります。
昔のように、いじめっ子といじめられっ子というわかりやすいものではなくなってきています。
私が、教員になったころは、大人にとっていい子だと思っていた子が、まわりを使っていじめていた知能犯が増えていきました。
最近は、仲がいい、じゃれあってると思っていたのに・・・というケースが多くなってきていると思います。
受け取る側がいじめだと思ったら、いじめなんです。
やっているほうは、おもしろいから、楽しいからと思っているかもしれません。
教師に相談していたにもかかわらず、自殺した、殺人事件になったと報道されることも増えてきました。
いじめを把握して注意していても、完璧にはできません。
どうしたらいいのでしょうか?
とにかく話を聞くことです。
なんでもいいので、いじめられている子の話を聞くのです。
教師から話をしてあげるのがいいと思っているかもしれませんが、そうではないのです。
頭の中にあるものを吐き出させてあげるのです。
ちゃんと自分の話を聞いてくれる人には、話をしてくれます。
頭の中にある不安、恐怖、心配事をはきださせてあげるのです。
ぜんぶ出し切ったら、自分で答えを見つけます。
不安、恐怖、心配事が多い人は、まわりを不快にさせ、イライラさせます。
この人と話すと、イライラするってことありませんか?
子どもの場合、本人よりも親や教師の影響を受けていることが多いです。
でも、不安、恐怖、心配事を吐き出せば変わります。
子どもが変われば、大人を変えることもあります。
ある小学校の5年生女子がクラスでいじめを受けていました。
クラスの男子が中心となって、ばい菌、汚いと言われていました。
週1回、1時間だけ話をするようになりました。
とにかく話を聞いているだけです。
クラスで、どんないじわるをされているか、とにかく聞きました。
最初は、いじめっ子の悪口ばかりでした。
そのうち、家のこと、親のこと、教師のこと、思っていることを吐き出し始めました。
もう出し切ったというころ、話す内容が変わってきました。
話す内容が、受け身から能動に変わりました。
すると、いじめっ子に対する行動も変わりました。
自分たちが廊下を歩いていると、ばい菌と言われるので、廊下の端を歩いていたそうです。
でも、ばい菌と言われることを逆手にとって、自分からばい菌をつけてあげるって向かっていったそうです。
すると、みんなが逃げるので追いかけたそうです。
それから、いじめがなくなったそうです。
私自身、驚きの結果でした。
いじめがなくなっただけでなく、担任が新採教員だったので、先生の心配もするようになりました。
いじめられている子を守ることが大事とされているかもしれません。
でも、その子自身が変われば問題はなくなるのです。
いじめられている子が悪いということでもありません。
その子の抱えている不安、恐怖、心配事が大きいのです。
いじめや問題行動をなくすにはどうしたらいいのでしょうか?
クラスで問題が多い先生って多くないですか?
1つ1つ対応していても、また次の問題が起こってしまいます。
担任が変わればいいのです。
どんなことをすればいいのか?
不安、恐怖、心配事を吐き出すのです。
それだけで、クラスは変わります。
例えば、
ある小学校で学級崩壊のクラスがありました。
毎日、問題が起きて、毎日、保護者からの苦情電話。
校長、教頭が毎日指導するけど、何を言っても変わらないのでお手上げ。
ということで、その担任の先生と話をすることになりました。
その先生は、50代後半のベテラン男性教員です。
指導が苦手ということで、それまでは担任をもたなかったようです。
でも、教員も人員削減、その先生に担任をまかせるしかなかったようです。
よく授業から抜け出す子どもの支援をしていたので、授業の様子も知っていました。
教員生活30年以上のベテラン教員が、30代の支援員の話を聞くのです。
ふつうなら横柄な態度をとってもいいと思うのですが、違いました。
否定され続けているので、また何を言われるか?と構えているのがわかりました。
小学校2年生の担任でした。
不安に思うことを話してくださいました。
それで、
小学生と言っても、幼児相手と思っていてちょうどいいと思います。
とくに、発達段階で3歳ぐらいの発達段階をとりこぼしている子が多いので、それぐらいでいいと思います。
とだけ話しました。
先生は、どうしたいですか?
と聞くと、こうしたいということをはっきりとおっしゃいました。
それでいいと思いますと言って、帰りました。
30分も話していなかったと思います。
次の訪問日に行くと、校長先生と教頭先生からどんな話をしたのかと聞かれました。
校長先生、教頭先生が、毎日、保護者の信頼を得るために学級通信を作るように言っていたそうです。
でも、絶対にやらなかったそうです。
それが、私と話した後、学級通信をつくり始めたそうです。
その日にあったクラスの出来事を、毎日発行しているそうです。
授業を見に行くと、子どものようすが違いました。
全員が集中して授業を受けていました。
人形を持って、人形と会話しながら授業をされていました。
何が変わったのか?
それは、先生からおどおどした様子がなくなりました。
自信をもって授業をされていました。
その年度末に、研究授業をされていましたが、他の先生方が「大変なクラスって聞いていたけどいいクラス」と言われるぐらいに変わっていました。
不安、恐怖、心配事を吐き出せば、変わるのです。
前向きになります。
学級通信もしなければいけないと思うと動けないのです。
でも、やりたいに変わったらできるのです。
毎日、細かくクラスの様子が書かれていて、保護者にも好評だったそうです。
まわりの先生方も評価されていました。
ちょっとしたことで、人は変わるのです。
なんかすごい努力をしないといけないことように思うかもしれませんが、少しの心の変化で大きく変わるのです。
教員の不安、恐怖、心配事を吐き出せば、子どもが変わります。
大人も子どもも、話しを聞かせるのではなく、その人の思いを聞くことが大事なんです。
聞いてもらいたいと思わせるには、自分が楽でないといけないんです。
楽ということは、自分の不安、恐怖、心配事を吐き出すことです。
自分ができれば、人にもできるんです。